妄想から始まるセルフビルド。

空き家活用妄想プラン、というものを以前に集中して描いていましたが、

購入を検討している物件で妄想プランをお願いしたい!という、

ありがたいご相談をいただき、ひさびさに描いてみました。

 

ブランクのため妄想力が衰えていないか、

多少の不安がありましたが笑

 

イヤホンを耳に突っ込み、

気持ちのいい音楽を聴きながら、

コタツでぬくぬくしながら、

肩の力を抜いて、妄想。笑

 

空き家活用妄想プランについては、こちら↓

https://engawashoten.com/?p=8788

 

不動産の物件情報をもとに、

妄想力をフル活用して、想定でプランを考えていきます。

 

 

妄想…やっぱり楽しい笑

現地に一度も伺ったことがない状況で作るのが妄想プラン。

 

今回はメールでのやりとりから、

具体的な予算や要望などもある程度、伺った上での妄想プランだったので、

現実を優先し、予算内でできること、できそうなこと、

を具体的にイメージしながら妄想してみました。

 

間取りは極力いじらずに、水廻りのリフレッシュを最優先に。

キッチン、トイレ、洗面、お風呂。

水廻りを一通り一新すると、それだけでも費用が嵩んできます。

 

ただし、水廻りは生活の基盤となる重要な要素。

中古の家の購入を検討する場合、

水廻りのリフォームがなされており、そのまま使えるのかどうか?

が、実際に住み始めるまでに掛かる費用の、

大きなウェイトを締めてくることになります。

 

長野県の場合、寒冷地ということもあり、

例え見た目が綺麗な状態であっても、

水抜きがされていない状態で空き家となり、

誰にも使われない状態が長く続いていた場合は、

配管や給湯器、蛇口などが損傷しており、

そのまま使えないこともあります。

 

そうすると、安くてお買い得な物件だなーと思って購入したら、

結局、想像以上に費用が掛かってしまったー…

なんてことは、大いにあり得ますので、

そのままでは使えない、という前提である程度の、

余裕をもった予算組みをしておくことをオススメします。

 

状況などにより、大きく変わってくるのですが、

参考までになんとなくの予算感として、

キッチンで80万円、トイレで30万円、洗面も30万円、お風呂で100万円。

という金額をひとつの目安として僕は想定しています。

 

えんがわ商店としても、DIYチャレンジプランというものを作ってみているので、

こちらを金額の参考になさっていただいても良いかもしれません。

 

えんがわ商店のDIYチャレンジプラン↓

https://peraichi.com/landing_pages/view/engawadiy

 

それと、今回の場合はもう一つ。

下水道への接続が現状ではなされていない建物で、

そのつなぎこみの工事が必要となる物件でした。

 

敷地の前面の道路には下水道の本管が通っているようですので、

建物から敷地内の地面を掘って配管し、

道路の舗装を壊してつなぎこみ、

また現状のように戻す、

という工事が必要になってきます。

 

これも、今後快適に暮らしていくにあったては必須の工事。

最優先で予算取りが必要な要素でした。

これもいくら掛かるのか?は、

実際に水道設備屋さんに調査をしてもらわないと分からないのですが、

物件情報から読み取れる範囲で、経験則から50万円と想定しました。

 

ここまでで、最低限必要な費用で、既におよそ300万円。

これを大前提に妄想していきます。

 

そうすると…物件の取得と合わせた全体の予算から想定すると、

どうやらほとんど間取りはいじらない方が良さそうだ…

という方向性が見えてきました。

 

ここが妄想の出発点。

いくら妄想とはいえ、夢を膨らませるだけ膨らませて、

到底、手の届かないプランになってしまっては、

本当にただの妄想で終わってしまい、意味がありません笑。

考えるのは、それはそれで楽しいですけど笑。

 

でも、僕にとっては予算に限りがある方が、妄想も燃えます笑。

予算も建物の条件も制限がある中で、より現実的に妄想する笑。

それが楽しいんです。

 

逆に予算はいくらでもオッケー!

どんな風に劇的にしてもらってもオッケー!

と言われた方が、

どうしたら良いか分からずに、

フリーズしてしまうかと思います笑。

そんな場合は、慌てて設計士さんにヘルプ要請です。

設計士さん、助けて笑。

 

ひとまず僕にご相談される方は、

ご予算に限りのある方をオススメします笑。

 

水廻りのことを優先に検討していきましたが、

建物が構造的に問題が無く現状のままで使える、

ということが大前提ではあります。

 

土台という建物を支える足元の部分がしっかりとしているか?

柱や梁などが腐ったり、折れたりしていないか?

雨漏れはしていないか?

 

もちろん古い建物であれば、全てが完璧で傷みが全くない、

という状態の方が珍しいくらいかと思いますが、

最低限、暮らすことができるのかどうか?は考慮した上で、

購入を検討する必要はあります。

 

最も大切な部分でもあるため、問答無用で予算を割かなくてはいけない、

重要な要素ですので、その点はしっかりと考慮する必要があります。

 

あとは古い家に必ず付いて回る悩み…

暑さ、寒さ…断熱というものです。

 

特に長野県の場合は、寒さ。

これは、中古の物件を購入した場合は、

十中八九、寒いです笑。

 

中古だけど、既に断熱バッチリで、新築よりもあったかいですよー!

…なんていった物件は、大袈裟でなく…皆無、

と思っていただいた方が良いかと思います笑

 

ある程度「妥協」がスタート地点になってしまうことも、

中古の物件を購入する際に覚悟が必要な部分です。

 

もちろん、本格的にリノベーションを行い、

新築のように断熱がしっかりとした建物に生まれ変わらせる、

ということも可能ですが、

費用的にはより新築に近づいていってしまうことは確かです。

 

費用的に新築と同じであれば、僕としては、

中古の物件をリノベーションするメリットは十分にあると思いますので、

それなら新築で!と諦める必要は無いかと思いますが、

やはり機能的には妥協がスタートとなる、

ということは大前提として検討をした方が良いのかなとは思います。

 

あえて新築でなく、中古を選択する魅力…

については、掘り下げていきたいところですが、

今回は話がズレまくってしまうので、

またの機会にあらためて、じっくりと笑。

 

さて、横道の話しが長くなりすぎてしまいましたが、

ということで、今回は水廻りのリフレッシュ、

下水道への接続工事を最優先にして考えました。

 

間取りを変えられないんじゃー、リノベーションじゃないじゃないかー!

と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

 

例えば、床を張り替えたり、壁を塗り替えたり、照明を替えてみたり。

ペンキで色を替えてみたり、本棚を作ったり、

天井にハンガーパイプを付けてみたり。

 

直接、建物をいじらなくても、ソファやテーブル、

机や椅子などをオシャレなものにしてみたり。

模様替え感覚で、家具の配置を替えてみたり。

お気に入りの絵を飾ってみたり。

 

それだけでも、建物の雰囲気はガラッと変わるものなんです。

これも、立派なリノベーション。

 

ということで、今回の妄想プランは、

既存図(現状の図面)と計画図(妄想プラン)の

間取りが全く変わっておらず、家具を配置して、

色を付けただけのプランとなりました!笑

 

 

とにかく、いじらない笑。

その代わり、ちょっといいソファを置いちゃったり、

ふかふかで気持ちいい大きめのクィーンのベットを買ってみたり、

薪ストーブを設置してみたり、

植物を室内にいっぱい置いてみたり。

 

図面に家具を配置して、色を付けるだけでも、

どんどん妄想は膨らんでくるものです。

それだけでもワクワクしてきませんか?

 

こんな時は、ぜひこの本を眺めてみて下さい。

 

 

僕の原点となる本です。

「FLAT HOUSE LIFE」

 

古くて新しい「平屋暮らし」のすすめ…

この響きだけで、なんだかソワソワしちゃうでしょ?笑

何度も見すぎて、もう帯がボロボロ笑

 

 

劇的に変化させなくても。

みんながあっと驚くような、インスタ映えする、

かわいいビフォー&アフターでなくても笑。

 

 

リノベーションはその人の工夫次第で、

いくらでも楽しむことができます。

 

 

結局のところ、僕はいつも言っていますが、

DIY、セルフビルドの本質は「自己満足」ですから笑

 

 

自分が良ければ、全ていいんです。

 

 

贅沢するところは、贅沢して、

ケチるところは、ケチる。

それがまた楽しいんです。

 

 

ソファだけは、とっておきの一品を置いちゃう?

 

 

自分だけの城。

自己満足の塊のような、自分たちのための家。

 

さあ、妄想してみましょうよ!!!笑

 

One thought on “妄想から始まるセルフビルド。

コメントを残す