スキルアップではなく、誰でもそれなりにできる、を目指す。

DIYの第一歩として、最も取り組みやすいのが、

お部屋の壁や天井のペンキ塗りの作業。

塗装工事というものです。

 

工事のご相談をいただくと、

僕も必ずと言っていいほど、

「自分でやってみませんか?」

とオススメする工事の一つです。

 

僕自身も、もう何度も、何度も、何度も、

お客さんと一緒にやってきた作業。

 

何度も、何度も、何度も、

やった作業ですが…

やればやる程…難しい笑。

やればやる程…自分のヘタクソさを痛感…涙

 

 

ローラーやハケを使ってペンキを塗り込んでいく作業で、

見た目も明らかに良くなっていくので、

達成感もあり、誰でも簡単にできるオススメの作業です。

 

もちろんDIYの本質、

「自己満足」にもしっかりと浸れます笑

 

簡単…なのですが、

難しい…のが塗装工事。

 

何、寝ぼけたことを言ってるんだ、このおっさんは!!

という感じかと思いますが、

一度やっていただけると、

言っている意味は分かっていただけるかと思います。

 

要は、上手にやるのは、難しい…

というか、

塗装屋さんのようにピシッと平らにキレイにやるのは、

僕も含め素人には、まー…無理です笑。

 

やってみてもらうと、よく分かるかと思います、

職人さん、まじリスペクト。

 

何が一番、難しいかって?

 

それは、楽しい楽しいペンキ塗りの、

その前の下地処理という、地味〜〜〜な作業です笑。

 

何が一番、大変かって?

その下地処理より前の、養生という、更に地味〜〜〜な作業です笑。

 

こんな言い方をしてしまうと、

職人さんには怒られるかと思いますが、

あえて言わせてもらうと、

ペンキを塗ること自体は、誰でも簡単にできます。

うまい、下手は別として笑。

 

養生とは、どんな作業なのか?

下地処理とは、どんな作業なのか?

それを説明していると、今回お話ししたいこととはズレてくるので、

塗装の手順、の記事として、また別の機会に笑。

 

それじゃー、そんなに大変で難しいなら、

その養生と下地処理だけ、職人さんにやってもらおう!

……なんてことは、僕が許しません笑。

 

ここに、DIYの本質、「自己満足」の素が詰まってるのですから、

これをすっ飛ばして、誰かにやってもらって、

DIYサイコー!なんて、発言はしないでくださいね笑。

それは、もったいないです。

 

 

下地処理とは簡単にいうと、ペンキを塗る前に、

塗る面をできるだけ平らに整えてあげる作業。

 

ペンキは色が付くだけで、

塗っても厚みがでるわけではないので、

下地の凹凸はそのまま仕上げとして出てくることになります。

 

この平らにする作業が至難の技。

 

パテという材料を使って、

ビス穴や石膏ボードのつなぎ目など、凹んでる部分を、

まるで何も無かったかのように、

平らにしていくのですが、

これが、いくらやっても、まーーーーー…平らにならない!笑

特に天井は激ムズ笑。

 

パテでぜーんぶの穴やつなぎ目を埋めるのですが、

乾くとまた凹んでくるので、

また、ぜーんぶパテで埋める。

そして、今度は逆に出っ張ってしまった部分を

紙ヤスリで削って、

ひたすら平らになるまで削り続ける……

つなぎ目のところは、特に凸凹になるので…

削っても、削っても、削っても…平らにならない…

削り続けた結果、腕が上がらなくなり、

しかも大してキレイにならず、

心が折れる……

という結果が待ち受けています。

お覚悟くださいませ笑。

  

なんとかうまくできないものかと、

スキルアップを試みてはみたのですが…

ちょっと待てよ、と。

 

僕の役目としては、

誰でも、簡単に、ある程度、できないと意味がない。

練習を重ねて、僕ができるようになっても仕方ない。

それじゃー、ただただ僕の自己満足だ笑。

 

しかも、それじゃー、いつまでたっても僕がやらなければいけない笑。

どっかり座って、えらそーに見てるだけ、

って夢が実現できない笑。

それじゃ、ダメだ、ダメだ笑。

 

ということで、職人さんのように、上手にやることは早々に諦めて笑、

誰でもできるような方法、というものを日々、試行錯誤しています。

 

 

特に難しいのが石膏ボードのつなぎ目の下地処理。

割れ防止のためにメッシュテープという網目状のテープを張り、

その網目も見えなくなるように、

なるべく薄くパテを塗って平らに整えていくのですが…

これが……どこかで諦めるしかない笑。

 

ということで、

つなぎ目はメッシュテープを張ることを、

思いきって、やめてみました。

割れ防止のためにメッシュテープを張るのですが、

完全に割れを防止できるわけでも無いので、

わりきって、割れたら割れたで笑。

 

 

その代わり、ジョイントコークという乾くとゴム状になる、

コークボンドを塗り込みました。

 

  

平らにはならなく、つなぎ目が筋になって残ってしまうのですが、

パテでボコボコになるよりは、アクセントにもなり、

キレイだなーと感じたので、

しばらくはこのやり方でやっていこうと思っています。

 

そして、特に難しい天井。

 

 

設計のTUGU設計室のおぎちゃんやお客さんとも相談して、

今回はメッシュテープも、パテも、ジョイントコークも使わずに、

 

 

押縁という、細い板をつなぎ目を取り付けて、

つなぎ目を隠す方法にしてみました。

 

 

しかも、その押縁も古材を細く切り裂いたものを使ってみたら、

おもしろいかもね!いいかも!やってみよう!!!

ということになりました。

 

 

古材の板を細く切り裂いて、押縁を作る。

割れてたり、穴があいてたり、欠けていたりすのですが、

それはそれで、おもしろい。

 

 

つなぎ目は何も下地処理をせずに、

そのままペンキを塗ってしまって。

 

 

古材の押縁でつなぎ目を隠しつつ、天井のアクセントに。

いい感じ!

 

 

誰でも簡単に、それなりにできる笑。

 

これからも、それを追求していくことが、

えんがわ商店の大きなテーマになっていきそうです。

正解は無いのかもしれませんが笑。

 

試行錯誤を繰り返しながら、

より良い方法を一緒に模索しながら、

作り上げていきましょう!

 

まさしく、この過程こそがDIYですね!

共に創り、友になろうよ!

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