コケ屋根の小屋作り、ボクのチャレンジ。モヤモヤの日々。

セルフビルドパートナー・DIYサポーター★お手伝いの記録/施工事例 Vol.011

 

自分で小屋を建てる

自分で設計した建物を

自分で木材を手で刻んで

自分で材料を手配して

自分で壁塗りも電気工事もして

自分で全部作る

 

 

建築の大学を卒業し

23歳、新卒で横浜の大手ハウスメーカーに営業として就職、結婚。

25歳、長野県の工務店の営業に転職。

第一子がお腹にいる妻とともに東京町田市から長野県上田市へ移住

28歳、現在の住まい長野県佐久市(旧望月町)に家を建て

住宅ローンを組んで大きな借金を。第二子誕生。

31歳、建築の仕事から離れ、軽井沢町のリゾートホテルに転職。夜勤のフロント業務を。

33歳、同じ佐久市(旧望月町)の有機農家に転職。冬場は大工手伝い。

 

職は転々…

建築の勉強も中途半端…

建築は営業で現場経験なし、図面も書けず…

 

自分で小屋を作る!

 

これは自分の殻を破り

パッとしない自分自身への挑戦

 

ボクにとって賭けともいえる

大きな大きなチャレンジとなりました

 

「なにがなんでも完成させてやる!」

と鬼気迫るというよりは…

目の前のやらなくてはならない

越えていかないと先に進めない壁に向かって

うまくいかないで、いったりきたりする中を

「くそー…、んだよー…、ちきしょー…、んだよ…、オレ…」

と、ブツブツ、ブツブツ…文句を言いながら…

ひとつずつ、ひとつずつ

地味にひたすらと課題を潰していく作業

それの繰り返しでした

 

今振り返ってみると

「よっしゃー!やってやったぞー!!」

というよりは

 

……できた…、本当に…できた…

 

というあっけにとられた感じ

 

決して全てが満足できる出来ではないのですが

なによりも

できた…

ということで

何かが変わったということでは

ないのですが

なんだか気持ちが

スッとしたことは確かです

 

えんがわ商店の仕事

というよりは

ボク自身

渡辺正寿の想いがカタチになった小屋

 

荒削りな部分や

不格好な部分や

葛藤も含めて

ボクの気持ちが込められた小屋になりました

 

 

初めての材木の刻み

 

 

コケ屋根の小屋は

石場建て足固め構法(いしばだてあしがためこうほう)

という構法で作りました

 

 

むかーしの家作り

石の上に建物が乗っているだけ

基礎と建物は繋がっていません

 

 

木と木を組み合わせることにより

建物がガッチリと固まります

ですので柱や梁などをつなぐために

金物や釘などは一本も使わずに組んであります

 

 

上棟の様子

この日はたくさんの仲間たちに助けてもらい

最高の一日になりました

 

 

上棟大バーベキューパーティー

 

 

ビールサーバーも導入し

真夏の最高なひととき

 

 

佐久市のコワーキングスペースiitoco!!代表のお二人

江原さんと大越さんも応援にきてくれました

実はこの時、江原さんが大越さんを連れてきてくれて

大越さんとは初対面

 

この一年後には二人でiitoco!!を立ち上げてるですから

お二人のパワーには、恐れ入りました

 

そして、ボクもその場作りのお手伝いをさせていただくとは…

この時はそんなこと想像もつきませんでしたね…

 

 

山村テラスの岩下さんも

お忙しいところ来ていただきました

 

岩下さんはこの後

気持ち良すぎる二棟目のゲストハウス

「月夜の蚕小屋」

を完成させちゃいます

 

刺激になります

負けてられないなー

と気合いが入ります

 

 

撮影はもちろんこの人

今年なんとなんと

ランサーズの「ランサーオブイヤー2016」のMVPを受賞してしまった

池田昌広さん

 

今年結婚した亜沙美さんと一緒に

真夏の炎天下の中

すっばらしい写真と動画を撮影してくれました

 

この後、お二人で出張撮影サービスの「Tolocca」も立ち上げます

 

刺激をあたえてくれる

精力的な活動家たちばかりです

 

 

はじめての建て方

親方と相棒の日本建築柾彦の松尾さんに助けてもらいました

二人がいなかったらとてもとても

棟上げはできませんでした…

 

松尾さんとは今年はたくさんの仕事を一緒に乗り越えてきました

まさか…こんな仕事をボクたちが…

二人でビビりながらも

なんとか、かんとか

もがきながらカタチにしてきました

ほんと、自分たちでも驚きです

 

 

 

お義兄さん、お義姉さんにも

宴会隊長と建て方と

頼りっぱなしでした

 

写真にはチラッとしか写ってませんが

今年もたくさんの仕事を一緒にしたパートナー

TUGU設計室の荻原さんも冷やかしにきてもらいました

 

 

 

無事に棟が上がった小屋の上からは

達成感…というよりは

全身脱力の疲労感…安堵感…

とにかく汗だくで…

早くビールのみたい…

 

 

たのしい宴も終われば

ここからはひたすら孤独な闘い

 

 

仕事の合間をみつけて

少しずつ、少しずつカタチにしていきました

 

作る過程はボリュームがありすぎるので

過去の記事を見てもらった方が良いので

少しずつここに過去記事のリンクを貼っていきますね

 

 

外壁には藁を入れたモルタルを塗ってみました

 

 

フェイク土壁ができないかなー、と

ホントは茶色っぽい色付きのモルタルが使えるとよかったのですが

ちょっと予算の関係もあり…普通のモルタルで

 

 

まあ、モルタルの色はそれはそれで悪くはない

 

 

一面だけペンキを塗って土壁風にならないか塗装してみました

 

 

…改善の余地がたくさんありそうです

 

 

中の壁や棚は真っ白に塗ってみました

 

 

 

 

 

 

荷物が入ると生活感が出てきます

 

 

 

 

使ってもらってるうちに

棚に納まりきらないものが出てきたので

できる限り棚を増設

 

 

 

 

 

暖房は薪ボイラーで床暖房

 

 

小屋の中は常にほんのりとあったかいです

 

 

これはコンポストトイレ

 

 

生ごみ処理機の上に便座をのせて

ちょっと細工をして

大と小が分かれるようにしてあります

 

 

大はハンドルをぐるぐる廻して攪拌

 

 

ウッドデッキを作って

もらってきた鉄のハシゴを付けて

 

 

屋根に上って昼寝ができます

 

 

この小屋の屋根はコケマットが敷いてある小屋屋根

フカフカの昼寝屋根です

草原を見渡しながら昼寝できます

 

 

電気工事も自分で

資格も取り立てでいい勉強になりました

 

 

照明が灯ると一気に雰囲気が出ますね

 

 

 

まだまだまだまだ完成とは言い難く

見れば見るほど改善点ばかり…

 

少しずつチャレンジを加えていく

愛すべき小屋となりました

 

 

セルフビルドパートナー・DIYサポーター☆お手伝いの記録 【Vol.0011】

「コケ屋根の小屋作り」

セルフビルド/DIYサポート[計画・設計・積算・現場管理・施工(基礎・大工・板金・左官・塗装・電気)]:えんがわ商店(長野県佐久市)

 

 

設備:トーエイ工業さん(長野県上田市)

木材:小林木材さん(長野県小県郡長和町)

建材:山宗建材さん(長野県上田市)

サッシ:サニータテヤマさん(長野県小諸市)

 

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