木のお風呂について。
今日は、2つ目のご質問。
前回の質問はコチラ。
「景色が良くて、開放的で気持ちがいいとは思うのですが、
ほんとに丸見えで大丈夫なんですか?お隣さんからホントに丸見えなんでは?」
→http://www.engawashoten.com/?p=323
では、今日のご質問です。
「壁や天井が木でできたお風呂ってステキですね!
でも、木のお風呂ってカビがすごいんじゃないですか?」
気になるところですよね〜。
ボクの家のお風呂はTOTO製のハーフバスルーム(ハーフユニットバス)というもの、
で、腰から上の壁と天井はヒノキの木の板を大工さんに張ってもらった
ヒノキの香りのする、木のお風呂です♪
これが気持ちいいんですよ〜。
さて、カビについて。
もちろん、「換気」がとても重要です。
やはり湿気がこもることによって、木が傷みやすくなりますので、
その湿気を逃がしてあげることが大事ですね。
しかし、しっかり換気をしていたとしてもやはりだんだん傷んできます。
カビるわけではないんですが、
だんだんと黒ずんできます。
腰から上の方はキレイなんですが、下の方からすこしずつ黒ずみがやってきます。
特に、この木を切った部分からよく水を吸い上げるので、
ここから徐々に黒ずみがのぼってくるわけです。
上の方はぜんぜんキレイです。
ということでカビカビになっちゃう
ってことはないのですが、
黒ずみは、でます。
この木のお風呂の傷みについての考え方は人それぞれだと思います。
黒ずみが絶対にヤダって方には、やはりオススメはできません。
絶対に黒ずみますからね。
ここからはボクの意見になります。
一般的な家庭のお風呂であるユニットバス。
これもやはり傷みます。
各メーカーさんがメンテナンスフリーを目指して、
より汚れにくく、より傷みにくい商品を開発しています。
が、なんでもそうですが、
傷まないものはないです。
やはり、年数を重ねるにつれて目地が汚れてきたり、
表面のフィルムが剥がれてきたりします。
同じ傷みがでるのであれば、
ボクは木の傷み方が好きです。
古い温泉を思い浮かべてみて下さい。
木の浴槽や壁に木を使っていると、
黒ずみを通り越して、
真っ黒になってますよね。
あれって、キレイじゃないですか?
わが家のお風呂もアレを目指してます。
100年後?には真っ黒なお風呂。
傷んで、黒くなって、古くなっていくのが楽しみっていうのも
なんか良くないですか?
ユニットバスだと、傷んでいくのがやだな〜ってかんじですけどね。
年数が経てば、経つほど価値が上がっていく。
それが自然素材の醍醐味。
自然素材でできた家の醍醐味ですね。
大事に使ってあげて、愛着がわいてきて、
年数が経っても壊すのがもったいなくなっちゃいそうですよね。
長野県の木曽には木曽ヒノキやヒバ、コウヤマキを使って
木の浴槽を作ってくれる職人さんもいるんですよ。
コウヤマキの浴槽はヤバイです。
メチャクチャいいにおいがして、浴槽にためたお湯が緑色っぽい色になるそうです。
そして、床は十和田石。
これも緑色の石で、濡れると更に深みのあるキレーな色になるんです。
なんとも贅沢なお風呂ですよね〜。
いいな〜。
ボクもいつか、露天風呂を作ってやろうかと目論んでいます。
その時はコウヤマキの浴槽と十和田石で!
ということで、ちょっとした黒ずみは気にせずに
ボクは断然、木のお風呂がオススメです!
今日もちょっと主張が強くなっちゃいました、失礼しました。
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職人手づくりの木製建具は光を彩る…ピカリン☆
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