今ボクが一生懸命つくってる
小さなガレージ兼道具小屋ですが
基本はもらったありあわせの材料で作っているわけですが
屋根材と壁材は
材木屋さんから購入しました
今回、採用したのは
こういう材木です。
カラマツのグリーン材、ラフ仕上げ
どういう材料かというと
樹種がカラマツ
信州はカラマツが豊富
日に焼けてくると
褐色の力強いキレイな色になります
針葉樹なので基本的にやわらかいのですが
それでも比較的硬い材です
厚みのある材だと
ビスが曲がっちゃうこともあります・・・
そしてグリーン材
これは乾燥していない材料ってことです
切ったままのなんにも処理をしていない状態
触るとしっとりと濡れています
そして
水分をたっぷりと含んでいるので
想像以上に重い・・・
時間が経つと
自然にだんだん乾燥していくので
それにあわせて反りが出てくることもあります
水分をたくさん含んでいるので
カビが出たり
黒ずみが出たりします
それからコレ
カラマツが材木として敬遠される理由のひとつでもある
ヤニ
触るとベタベタします
そしてラフ仕上げ
「仕上げ」と表現するのもおかしいのかもしれません
要は「仕上げをしていない」
ということです
切り口がガサガサしていたり
切りっぱなしなカンジだったり
激しくささくれてたり
表面もザラザラ、ガサガサしています
角もそろってなかったり
当然、でっかい節(ふし)もあって
時には抜け節(ぬけぶし)といって
節が抜けて穴があいちゃってることもあります
これが今回ボクが小屋の
屋根と壁に採用した
カラマツのグリーン材、ラフ仕上げ
の材料です
要は切りっぱなしの材料
ってことです
一般的には市場に出回らない材料です
どうしてか?
それは
クレーム要素の固まりのような材料だからです(笑)
濡れてて、黒ずんで、カビちゃって
重くて、ヤニでベタベタして
ささくれてて、ガサガサしてて
反っちゃって、見た目も手抜きっぽくて
穴があいちゃってたりする・・・
いきなりこんな材料が届いたら
まず文句つけたくなりますよね?
ですから市場には出回りません
でも、これが木の一番自然なカタチです
市場に出回る材木は
木として一番、不自然なカタチとして出荷されているのです
切り出した木をまずは乾燥
高温乾燥といって
大きな窯に材木を入れ
高い温度で水分をとばします
反りを防いで
ヤニをとばして
黒ずみがでないように
処理をします
そしてカビを防ぎ
防虫対策として
薬剤処理をします
そして表面をキレイに加工して整えます
場合によっては無垢材ではなく
集成材、合板というように
木を薄く、細かく刻んで
接着剤で張りつけてカタチにします
これが一般的にホームセンターや家づくりに使われている
みなさんがほとんど目にしている
「木」
です。
木の家を作っている現場を見ると
やけにキレイな白い木を見ることがありませんか?
キレイな木を見て
木のいいにおいがするな〜
って思いませんか?
それってホントに
木のニオイ
なんでしょうか?
残念ながら
そのニオイは
木のニオイじゃ・・・
ないと思います
ボクの家は
一切、薬剤処理をしていない材料でできた家です。
家の中に入れば一発でわかります
ニオイ
が全然違います
木のニオイ
がわかります
そして木のニオイに包まれて
暮らしていると
そのニオイは
無臭になります
最初は木のいいにおい!
っと喜んでいるんですが
おそらく一ヶ月もしないうちに
無臭になります
ニオイがなくなるわけではありません
ニオイを感じなくなるんです
ですからお客さんが来ると
うわ〜!
木のいいニオイがする!
と言ってくれます。
それは新築から3年経った今でもそうです。
住んでいるボクらには
ホント?
そんなに?
ってカンジです。
ホントにいいニオイとは?
それは
無臭なんです
なにもニオイを感じないこと
それがカラダにとって
なにもストレスのない状態なんです
ちょっと長くなっちゃいましたが
なにが言いたいかというと
この嫌われものの
木の本来の姿の材料
もっと使ってあげてもいいと思いませんか?
確かにクセがあって
使いにくいかもしれないですけど
なんかイイじゃないですか
しかも小屋とか
薪小屋とかに使うんだったら
ちょっとくらい反っちゃったり
ガサガサしてたって
イイじゃないですか
というわけで
この材料を今回テスト的に使ってみました
この材料を使って薪小屋キットを考案中です。
材木屋さんと打ち合わせをして販売を検討しています。
図面は作ったので
今度実際に施工してみます。
詳細な施工マニュアルも作ります。
いい商品ができるといいな〜♪
当初はこんなカンジで白っぽい色
でもカラマツは日に焼けると
褐色のキレイなカッコイイ色になります
小屋になってから
天然乾燥
ってことですね。
色の変化や板の反り具合がどうなっていくか?
どんなカンジで黒ずんでくるのか?
それもたのしみにしていてくださいね
今日は、
薬剤処理も乾燥も仕上げもしていない切りっぱなしの嫌われ者の木材
についてでした☆
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都会の住宅街でこそ自然素材でリフォームしよう!
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