あこがれの都会へ、腐っちゃった大学生。〜えんがわ商店物語【第1章☆8話】〜

Pocket
このエントリーをはてなブックマークに追加

第1章 ココマデの軌跡

☆8話 あこがれの都会へ、腐っちゃった大学生。

 

前回までのお話しはコチラ

●【序章】いよいよ、はじめます。
→ http://www.engawashoten.com/?p=312
●【第1章☆1話】 生い立ち
→ http://www.engawashoten.com/?p=314
●【第1章☆2話】 親の背中をみてきちゃったみたいです
→ http://www.engawashoten.com/?p=316 
●【第1章☆3話】 あまあま甘えん坊の幼少期
→ http://www.engawashoten.com/?p=765
●【第1章☆4話】 運動神経と学力が爆発の小学生。そして意気消沈…
→ http://www.engawashoten.com/?p=873
●【第1章☆5話】 落ちに落ちた中学生。ソコ(底)から急浮上!
→ http://www.engawashoten.com/?p=879
●【第1章☆6話】 出現する未来へGO!走り出した中学生。
→ http://www.engawashoten.com/?p=888
●【第1章☆7話】 思い込みが激しい高校生。
→ http://www.engawashoten.com/?p=903

 

とにかく都会へのあこがれが強かったボク。

将来なにがしたいか?

それは全然決まっていませんでした。

大学はとにかく東京近郊の学校で

そしてなによりも一人暮らしをしたい!

そのためにそれを実現する理由を考えていました。

 

東京近郊の聞いたことのある学校を調べて、

興味のありそうな学科名を選んでました。

ホントに名前、だけで選んでました。

 

建築学科。

なんとなく、この学科だけ引っ掛かりました。

小さな頃から、よく新聞の折り込みチラシの

間取りを見るのが好きだったのを思い出しました。

図面の中を、頭の中で歩くのが好きでした。

よく指で間取りの家の中を歩き回ってました。

 

そこで、なんかピンときました。

そういえば、なんとなくボクの好きなことが集まってるな〜。

数学、物理、絵、デザイン、思想。

そのへんが全部表現できるのが建築な気がしたんです。

べつに数学者や物理学者になりたいわけじゃないし・・

絵も好きだけど、なんだか芸術的な絵の意味もよくわからないし・・

デザイナーってのもガラじゃないし・・・

哲学者になりたいわけでもないし・・・

好きなことをぜんぶできるから、表現できそうだから。

建築にしようかな。

ほんとなんとなく、ただなんとなくそう思っただけです。

 

選んだのはそれだけの理由です。

あとは聞いたことのある名前の大学をとにかく受けることにしました。

箱根駅伝の宣伝効果は絶大ですね。

聞いたことのある大学名はやっぱりそのへんでした。

べつに陸上をやりたかったわけではないんですけど。

 

陸上は続けても、続けなくてもどっちでもいいや

と思ってました。

でも早稲田大学の建築学科。

ん〜、なんかカッコイイな。

そこで箱根駅伝出場。

ん〜、カッコイイナ〜。

あのえんじ色のユニフォームもカッコイイし。

今は駅伝も調子悪いし・・・(当時はちょっと不振でした)

 

ボクはちょっとひねくれてて

強いチームとかだとちょっと引いちゃって、

どちらかというと不振なチームや弱小チームに入って

そこで目立って、チームを盛り立てて、強くしたい!

チームをつくり上げていきたい!

っていう方にモチベーションを感じました。

ちょっとズルい考えでした。

 

よし、早稲田大学に合格したら陸上をやろう!

と思いました。

ま〜、受かるわけなかったんですけど。

結果的に横浜にある神奈川大学に決まりました。

 

ん〜、ありゃりゃ箱根駅伝強豪校に決まっちゃいました。

当時は箱根駅伝2連覇中。

・・・ん〜〜〜。

なんだか、急に陸上に対する熱がさめちゃいました。

陸上はやめることにしました。

 

そして、都会でのあこがれの一人暮らしを始めることになります。

ず〜っと、休みもなしで練習と勉強だけをしてきた高校生。

文武両道を目指し、結局両方とも想ったような結果がでなかった高校生。

ひとつに集中すれば、もっとチカラを発揮できるぞ!

きっと。

建築をキワメルゾ!

と思っていました。

 

が・・・

なんだかヤル気がなくなっちゃいました。

あれだけアツい気持ちで、毎日陸上に勉強に走り続けた3年間。

毎日キツいカラダで、眠くて目がシュパシュパしてて、アタマがクラクラしてて、

でも気持ちはワクワクしながら

がむしゃらに突っ走っていた毎日がウソのように。

なんだかポッカリ穴があいたかのように。

なにかが崩れたかんじでした。

最初はマジメに授業を受けていましたが、

ただただなんとなく授業を受けて、

あたりさわりのないように。

最低限の課題だけこなして。

なんだか別にアツイ気持ちもなく。

ただただ、ボケーっと。

ただ坦々と。

高校時代よりも絶対たっぷり寝てるはずなのに

毎日眠くて眠くて。

フヌけ・・・てました。

 

それでもなんかやろうと

とりあえず飲食店のバイトをはじめました。

はじめてのバイト。

しかし・・・お金をもらうって、キツイ!

うわ〜、めんどくせ〜。

やだな〜、行きたくない!

2日でやめました。

 

プラプラプラプラ。

 

でもお金ほしいな〜。

服ほしいなー、クツほしいなー、CDほしいなー。

でもラクなバイトがいいなー。

横浜の駅前のゲームセンターでバイトをはじめました。

かなりコアなゲーセン。

50円の対戦ゲーム機がいっぱい並んでて、

コアなゲーマーたちが群がっているゲーセンでした。

店の目の前はキャバクラ。

キラキラしたおねーさんたちが客引きで

毎日5〜6人が店の前に立ってました。

 

朝から閉店まで対戦ゲーム機のまわりには同じ人が陣取り、

朝から晩まで絶えることのない対戦者をなぎ倒していました。

ゲーマー達の心を鷲づかみにするゲーム機のラインナップ?

だったのでしょうか。

どうやら社員の方も相当やり手のゲーマーだったようです。

店内には全国ランキングが掲示してあって、

バイトの先輩に

「あの人が全国3位の人だよ」

とか聞いたり、

ダンスダンスレボリューションに

オリジナルの振り付けをつけて完璧にフィニッシュする人がいたり

敵の攻撃と動きのパターンを完璧にマスターし、

画面を見ないでやってるんじゃないかというくらいの

シューティングゲームマスターがいたり。

う、うぁ〜・・・

と、毎日ドン引きして冷たい視線を送っていたのを覚えています。

 

でもバイト代もいいし。

金髪でツンツンしてても全然オッケーだったし。

ツイストパーマがほどけて、アフロみたいな髪型でも平気だったし。

立ってるだけで、ラクだったし。

接客なんてしなくて良かったし。

両替機で両替されたコインがなぜか

ビミョーに飛び跳ねて床に落ちる両替機で

床がジュウタンなので、

周りは音がうるさくてコインが落ちたことに気がつかないのか、

50円玉やら500円玉がゴロゴロ落ちてて

それをコツコツ拾ってありがたく頂戴したり・・・

 

とにかくカラダが動く限りバイトに出まくり稼ぎまくってました。

休日は毎週毎週狂ったように

東横線に乗り込み、原宿や渋谷、代官山、中目黒。

お決まりのコースでショップを周り、

洋服やらスニーカーを買いあさりました。

 

今でも思いますが、学生時代が一番リッチでした。

そのときの金づかいの荒さのクセが今もぬけず、

ボクはどうにも貯金ができません。

あればあるだけ全部使っちゃいます。

ホントに躊躇なく、

全て

使いきります。

たぶん学生時代に服と靴と旅行と飲み代。

それだけでバイトで稼いだ全て。

2〜300万を使いきったと思います。

おかげで就職するときにはお金が全く残っていませんでした。

 

とにかく、

腐っちゃいました。

物欲しかなかったかんじです。

毎日毎日、あれが欲しい、これが欲しい。

雑誌を見て、あんなカッコイイ格好したい。

あのクツ履きたい。

欲しい、欲しい、欲しい。

それしかアタマにありませんでした。

 

そんな腐った大学生でも、友達にはホントに恵まれました。

張り合いのない毎日でも

仲間と一緒にあそんで、飲んで、食って、

朝までカラオケ歌って。

バイト終了後の深夜集合。

ビックスクーター3台、荷ケツで桜木町みなとみらいの

ラーメン屋へ。

それと横浜駅近くの横浜家系ラーメン総本山、吉村屋が大のお気に入り。

毎晩6畳1間の男臭い部屋に

ヒップホップを爆音でガンガンかけて

アパートの部屋の壁をビリビリ振動させて

7〜8人が雑魚寝。

ホントにそれだけで満足でした。

ホントにたのしかった。

 

そんな大学生。

目標を失った大学生。

たのしいけど、なんだかやる気のない大学生。

 

そんな大学生にやる気を出させてくれたのは

ある「出会い」でした。

 

それは、また次回とします!

 

s_IMGP2911

 

 

【☆9話】まだまだ落ちるよ大学生。へ
http://www.engawashoten.com/?p=1681

 

 

Pocket
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す