参照元:https://twitter.com/raika_193
外で暮らす野良猫たちにとって厳しい冬。
この季節は寒さをしのごうとして
車のエンジンルームに潜む猫が増えます。
気づかずにエンジンをかけてしまったら…
と想像するだけで身の毛がよだちます。
しかし残念ながら
この悲惨な事故は冬に多発します。
猫が犠牲になるだけでなく
車の持ち主も精神的・費用的に
痛手を負うことになるでしょう。
それを未然に防ぐのが
乗車前にボンネットをたたく「猫バンバン」。
一人でも多くに広まることを願って
「猫バンバン」のお話をしたいと思います。
■ネコが車に入りこむナゾ
停車した後のエンジンは
数時間ほど温かい状態を保ちます。
ご存知のとおり猫は寒さに弱く
暗くて狭い場所が大好きですから
エンジンルームは猫にとって
居心地のよい寝床となるのです。
「カギをかけているのに何処から入るの?」
と不思議に思いますよね。
じつはボンネットの下には冷却用の穴や
タイヤと車体の隙間から出入りします。
入りこむ猫の約9割が子猫。
遊んでいるうちに潜りこむこともあれば
親が隠そうとして入れる場合もあります。
2016年に日産が猫バンバンの調査をしたとろ
14%の人が実際に猫が出てきたと回答しました。
これって7台に1台の割合で
猫が潜んでいたということになります。
しかもエンジンルーム内は
直射日光が当たらないので夏は涼しく
梅雨どきは雨宿りもできる環境。
そのため年中通しての注意が必要なるのです。
■たたく・鳴らす・開ける
猫が潜んでいるかどうかは
車に乗り込んだだけで判断できません。
ボンネットをたたく
クラクションを鳴らすなどして
まずは猫に危険を知らせましょう。
たいていは大きな音で出てきますが
中には恐怖で硬直してしまったり
さらに奥へ隠れてしまうケースもあります。
物音がしないか確認しつつ
ボンネットを開けてチェックすることも大切。
住宅街などで音を出しにくい場合は
ドアを強めに閉め直すのも有効です。
■大きな企業のやさしい取り組み
「猫バンバン」という言葉は
日産自動車が進める「#猫バンバンプロジェクト」
がきっかけとなり世間に広まりました。
日産 #猫バンバンプロジェクト
http://www2.nissan.co.jp/SOCIAL/CAMP/NEKOBANBAN/
「猫も人も安心して過ごせる社会のために」をコンセプトに
HP上でステッカーのデータを提供したり
プロジェクトムービーの配信を行っています。
#猫バンバン PROJECT MOVIE by NISSAN #KnockKnockCats
https://www.youtube.com/watch?v=vO3xyqh0Mjk
公開後わずか5時間で14万回も再生され
「テレビCMでも流すべきだ」という意見が
多数寄せられたそうです。
世界規模で展開する企業でありながら
小さな命を救おうとするその姿勢に
人の心の温かさや優しさを感じます。
■ドライバーの新常識に
この写真は2016年に
ツイッターでアップされたものです。
参照元:https://twitter.com/muchbaron/status/794894882095542277/photo/1
メモに気づいた車の持ち主が
エンジンルームを確認したところ
奥の方に子猫が隠れていました。
参照元:https://twitter.com/muchbaron/status/794895440411901953/photo/1
すでに車は走り出していたので危機一髪。
この後JAFにより無事に救出されました。
参照元:https://twitter.com/muchbaron/status/794922573452562432/photo/1
こちらは三菱自動車の販売店で
オイルまみれになって発見された子猫。
参照元:https://www.hyogo-mitsubishi.com/shop/taishi/20171003153436.html
来店したお客さんが知らせたことで
見事助け出すことができました。
参照元:https://www.hyogo-mitsubishi.com/shop/taishi/20171007124132.html
子猫はその後「そら」と名付けられ
販売店スタッフの家族になりました。
この子猫たちは九死に一生を得た
ラッキーなケースですが
現実には多くの猫が命を落としています。
けして他人事とは思わずに
「猫バンバン」で助かる命があることを
どうか心にとめておいてください。