気持ちを読み取るヒントは「しっぽ」にアリ!

猫は喜怒哀楽が判断しにくい動物です。

 

犬の場合は表情や鳴き方で

大体予想がつきますが

猫となるとそうはいきません。

 

そんな無口な猫ですが

実はしっぽを見れば一目瞭然!

 

猫のホントの気持ちは

しっぽの動きに表れているのです。

 

いま何を考えているか分かると

今よりもっと身近な存在になるはず。

 

ミステリアスな猫の意外な一面を

垣間見れるかもしれませんよ。

 

しっぽで表現される猫の感情に

焦点をあててみたいと思います!

 

■繊細で敏感なしっぽの構造

 

 

個体差もありますが

猫のしっぽは一般的に

18〜19個の尾椎(びつい)という骨と

その周りにある12の筋肉で構成されています。

 

尾骨神経と呼ばれる神経が

それらの筋肉を動かすことで

あのしなやかな動きを実現しています。

 

この神経は他の重要な神経とも繋がっており

しっぽにダメージを受けてしまうと

歩行や排泄に障害が生じる可能性があります。

 

猫のしっぽは敏感で繊細。

安易に触ってはいけない場所なのです。

 

■しっぽが持つ3つの役割

 

 

猫のしっぽは

感情を表す他にも役割があります。

 

まず挙げられるのが

バランスを保つため。

 

高い場所をスイスイ歩き

身軽に飛び降りることができるのも

しっぽで舵取りをしているからこそ

実現できることです。

 

またしっぽの付け根には

フェロモンが出る臭腺があるので

擦りつけてマーキングもします。

 

帰宅した飼い主の足に

しっぽを巻きつけるのも

外から持ち込んだ臭いに対しての

上書き行為なのでしょう。

 

また寒いときには丸くなり

マフラーのように巻きつけて

防寒具として活用することもあります。

 

■しっぽの動きで表す感情

 

 

ピンと立てる

嬉しいときや好意を表すサイン。

 

子猫が親に見せる仕草で

飼い主に対してするときは

甘えたい気分の証拠です。

 

しっぽの先が?マーク

挨拶するときの表現です。

 

仲が良い猫同士は

お互いのしっぽを絡めて

コミュニケーションを取ります。

 

ゆっくり揺らす

しっぽをユラユラ

穏やかに揺らすのは

リラックスしているとき。

 

考え事をしているときにも

見せる動きです。

 

小刻みに動かす

落ち着かないときの仕草です。

 

さらにイライラが募ると

バタバタと激しく動かし

怒りの感情を表します。

 

このときの猫は非常に不機嫌です。

 

苛立ちの原因を解消して

そっとしておくのが得策。

 

足の間に巻き込む

怖がっているときや

警戒している合図です。

 

自分より強い猫と

遭遇したときに見られる行為で

体を小さく見せることで

降参の意思を伝えます。

 

下がっている

後ろ足に触れるほど

しっぽを下げるのは

落ち込んでいるときの表れ。

 

具合が悪いときも

同じような状態になるため

体調に変化がないか

注意してあげましょう。

 

弓なりにする

攻撃的な気分になると

しっぽを山形に持ち上げます。

 

さらに興奮すると大きく膨らませて

強気をアピールすることも。

 

■寡黙でおしゃべりな猫

 

 

猫がしっぽで表現する

感情について見てきましたが

ポイントとなるのは動かすスピードです。

 

おおらかな気分のときは

ゆったりとした動きになり

怒っていたり警戒しているときは

素早い動きになります。

 

そのため短いしっぽの場合は

速さで判断するといいようです。

 

猫の気持ちを読み取ることができれば

撫でている途中でガブリ!

なんてこともなくなるはず。

 

寡黙だけど

おしゃべりなしっぽを持つ猫。

 

その複雑なところも

猫そのものを象徴しているかのようです。

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