生まれてきたことなんて、所詮、誤差。

「風越みらいツクール」無事に乗りきりました。

ぷはー、カロリー使ったー笑。

 

若者2人と8年生2人。

たっぷりと約2時間。

自分の内面に向き合わせていただく貴重な時間となりました。

 

自分のことを知るって難しい。

自分を言葉で表現するのってもっと難しい。

そこから逃げずに掘り下げて、掘り下げて、自分でも知らなかった自分を掘り起こす作業。

そんな濃密な時間でした。

 

4人からそれぞれ4つの質問。

最初に全部出しちゃおうよ、という8年生の男の子の提案でずらっと並んだ16個の質問。

目に止まり、喋りたくなった質問から、少しずつお話しをさせていただきました。

まずいちばん初めに喋りたくなった問い。

 

「小学生のころの自分はどんな感じの人だった?」

こんな逆質問から話し始めました。

「オレの小学生のころのあだ名って、何だったと思う?」

声変わりが早くて、声が低くて、ボソボソ喋って、暗めの性格で…

「おやじ」って呼ばれてたんだよ笑。

 

ファミコンが大好きでゲームばっかりやってて、目も悪くなって、でもメガネをしたくなくて見えなくても我慢してたから、世界がボヤけて見えてて。

相手の表情もよく見えないから、うつむいていることが多くて、友達とも目を合わせないようにしていた。

毎日がつまらなくて、つまらなくて。

怖い先生に怒られるのが嫌で、学校に行くのが嫌で嫌で。

世界がボヤけててグレーに見えていた。

 

でも学校に行かない、という選択肢は無いと思っていて、小学、中学、高校と全部、皆勤賞。

毎日があまりにもつまらなすぎて、何で生まれてきたんだろう?って考えてた。

ファミコンをやっている時が最も楽しい時間で、僕の心を満たしてくれてました。

 

「ファイナルファンタジー」というゲームが特に大好きで、その世界観に魅了されていました。

彩り鮮やかな世界観と美しい音楽。

ファイナルファンタジーの世界の中では僕が最も自由で無限の可能性が広がる居場所でした。

世界の果てまで探索して、この目でその美しい光景を見てみたい…

そう考えただけでワクワクが止まりませんでした。

 

色鮮やかなファイナルファンタジーの世界と現実のボヤけたグレーな世界。

この2つの世界を行き来しながら、そのギャップの大きさに、益々僕はゲームに没頭していくことになります。

こんな話しをしていると次の別の質問が絡んできたりしました。

 

「子どもと大人どっちがいいですか?」

子どもの頃の僕は、早く大人になりたくて仕方なかった。

大人になった今、僕は大人がいいです、と答えました。

なぜなら、自分で決められる選択肢が増えるから。

責任を伴うことになるけど、その分「自由」になれるから。

 

「人生の中でターニングポイントだった出来事はありますか?」

グレーだった現実の世界がファイナルファンタジーのような彩り鮮やかな世界に一瞬にして様変わりした瞬間がありました。

コンタクトレンズを付けた瞬間です。

コンタクトを買った。

ただそれだけのことで、この世界はこんなにも美しかったのか…と気がつき、僕の心も一瞬にして色付き始めました。

 

他にも質問がどんどんと繋がり出して…

不思議と一つの物語のような話しになっていきました。

みんなからの質問で、ここまで自分を掘り起こすことができるとは、思ってもみなかった…自分のために録音しておけばよかった笑。

 

あっという間に時間は過ぎて、残り3分。

最後に、答えられなそうで先送りにしてた質問に望んでみることに。

「人として、どうありたいですか?」

「根底にある、あり方/存在の部分は何ですか?」

これねー………1分くらい沈黙をいただきました。

 

「最近、心に響いた言葉があってね…」

「生まれてきたことなんて、所詮、誤差。」

「そうなんだよ、僕らが生まれてきたことなんて、ちょっとした誤差なんだよ。逆にちょっとした誤差で生まれてこなかったんだよ。だからさ…オレらなんて、所詮、誤差なんだよ笑。大したもんじゃないって。」

「そんな頑張らなくても、爪痕残してやろうって意気込まなくても。生き残ろう!強くなろう!って思わなくても、いいんじゃない?…その代わりさ、せっかく誤差で生まれてきたんだからさ、できるだけ楽しみたいよね。」

 

最後にこんな言葉が出てきて、僕自身が最も驚きました笑。

そうだ、オレなんてどうせ誤差。

そんな大したもんじゃないって。

もっと楽しもうぜ。

 

みんな聞いてくれて、ありがとう。

また話そうね。

貴重な機会をありがとうございました。

 

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